立志
農業に出会うまでの人生
農業を始めたきっかけは「地球を綺麗にしたい・未来の子供達に安全な食べ物を食べさせたい」という思いからでした。もともと農業とは無縁の人生を歩んでいました。高校生から始めたボクシングで世界チャンピオンになろうと、高校卒業後上京して、トレーニングに明け暮れていました。しかし、トップを取ることができず打ちひしがれているときに、偶然旅をしたインドの自然に圧倒され自然の壮大さ・偉大さを感じ”地球の自然をこのまま残し続けたい”と思いました。そして、世界中を放浪。しかし、東京に戻ってくると、あたりはビルやコンクリートだらけで、自分が感じてきた自然とはかけ離れていてショックを受けました。
帰国後、アルバイトをしながら、自然に興味がありいろいろ調べていると、日本の農業の問題に興味が沸き、環境問題、食べ物の安全性が低くなってきていることなどを知りました。このままではいけない。自分がなんとかしなければと強く思いました。
その日から、危険な農薬を使用しない、安全な食べ物を作り子供達に食べさせたい、農業で独立したい!と決心しました。
しかし、身内や親戚に農家のあてがあるわけでもなく、どうやって農業で独立していいのか分かりませんでした。しかし、すぐ行動に移し、いろんな方に畑を借りたいといきなり直談判しましたが、素人の私に畑を貸してくれる人など誰もいなく、何度も何度も門前払いを受けました。
しかし、農業をやりたいという想いは消えませんでした。そこで、情報を集めたり、研修に参加したりしていました。
27歳の時に介護の仕事に就き、数年後転機が訪れます。介護会社の社長に自分の夢を話すと、社長のお父さんが農家ということで、農地を借りることができ、そこで介護をやりながらですが、本格的に農業ができるようになりました。
初めて作った無農薬のお米がとても美味しくて、今でもその味と感動を覚えています。